(2006.3.23 掲載)
化学英語のスタイルガイド発刊のお知らせ |
「化学英語のスタイルガイド」
お知らせ: 3月27日より開催の春季年会にて、会員特別価格(2900円)にて申し込み受付いたします。展示会日本化学会ブース(理工スポーツホール)までお立ち寄りください。 概要(前書きより抜粋): 米式英語によって,文法上誤りがなく,化学用語が正しく使用された原稿を 提出せよと言うだけでは,具体的にどうすればよいかが,著者に明らかである とは言い難い.日本化学会の立場から見た原稿の完成には,欧文誌,速報誌両 編集委員会の議を経た『投稿規則・投稿の手引』の参照が不可欠である.しか し,小冊子であり,長らく改定されていないこともあって,十分な情報は得ら れない.手近な論文誌を参照すると,米式か,英式かだけで,綴りのみなら ず,字体,コンマ,ハイフン,記号の使用にも,かなりの差異がある.さら に,論文誌ごとのスタイルの差異がこれにつけ加わる.日本化学会刊行の書 籍,例えば『学術用語集』を参照して化学用語におけるハイフンの有無を知ろ うとしても,必ずしも掲載されていない.有力な手段として,米国化学会発行 の分厚いThe ACS Style Guide を参考にすることが考えられる.しかし,日本 化学会の『投稿規則・投稿の手引』や刊行物を無視して,全面的にThe ACS Style Guide に頼ることはできない.記号「〜」一つを取り上げても,『化学便 覧基礎編』に記載されている国際的取り決めに従った用法は,The ACS Style Guide 記載の用法とはまったく異なる.したがって,日本化学会においても, 原稿を作成するのに必要な事項を説明した解説書が存在することが望ましい. この要望にこたえて企画されたのが,速報誌の現状をまとめ,解説と例文を付 した本スタイルガイドである.現在,速報誌のスタイルと欧文誌のスタイルに は,『投稿規定・投稿の手引き』からも知れるように,多少の形式上の相違は あるが,それらは化学会学術情報部で整える範囲内にあるから,欧文誌に投稿 する著者にも,本書は十分に役立つものである. The ACS Style Guide は数少ない章から成り立ち,区分けが大きくて,必要 な箇所を見出すのが容易でなく,索引を見ると何ヵ所にも分散していること が,しばしばである.そこで,本書は慣用法辞典Usage の形式を採用して, 索引の項目程度に区分けを小さくするとともに,各項目に関連することは,多 少は重複しても一括して記載することによって,必要な事項に容易に到達でき るよう心掛けた.日本人向けの本書には,The ACS Style Guide よりも数多く の英文に関する注意事項を取り上げ,文法にふれた詳しい解説がなされてい る.多数の例文は後述のように本書独自のものである. 本文は英語の見出しとしてABC 順に配列されているので,必要な項目を英 語で直接参照することができるが,内容的な体系性は有していない.また,も とより英和辞典ではないので,多くの注意すべき表現を挙げているとはいえ, 実際にどれが存在するかは見えにくい.そこで,日本語からのアプローチも可 能にする目的に併せて,索引の主見出しと副見出し(説明句)を設け,本文中 の数箇所で述べられている関連事項がまとまって探せるように工夫した.また 必要に応じて同一の項目につき主見出しと副見出しを逆転させ二重に設定して いるので,どちらからでも関連事項にたどり着ける.さらに索引全体にある程 度の体系性を持たせ,説明箇所の構成や分量を見渡せるように努めた. |
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