(2010.4.14 更新)

日本化学会ロゴ "無機化学命名法 - IUPAC 2005年勧告"(日本語版)出版のご案内 

日本化学会 化合物命名法委員会

 2005 年に国際純正・応用化学連合(IUPAC)が通称レッ ドブックと呼ばれている下記の書物を刊行しました。

  Nomenclature of Inorganic Chemistry
  IUPAC Recommendations 2005
  RSC Publishing, Cambridge, UK


 本会はこの刊行を受けて,化合物命名法委員会内で上記書物の日本語版の翻訳を進めてまいりましたが,刊行の運びとなりましたので,お知らせいたします。
    
   書名:無機化学命名法 ― IUPAC 2005 年勧告 ―

  出版社:東京化学同人 定価:本体6,200 円+税

  2010 年3 月25 日発行

 本勧告では無機及び有機の命名法の体系が矛盾しないようにするため,可能な限り有機化学命名法(ブルーブック,現在制作中)と合致するように工夫されています。
 IUPAC 命名法は慣用的な命名の比率を減らし,できるだけ統一的な命名法を目指しています。今回の勧告でこの流れが一層はっきりしています。例えば,陰イオンが配位子として働いているときに,陰イオン名の語尾をe からo に変化させるという約束になっていますが,本勧告ではこの約束を徹底して,Cl−(chloride)やCN−(cyanide)が配位子となる場合にも従来のクロロやシアノではなく,それぞれクロリド(chlorido),シアニド(cyanido)と命名されています。したがって,K3[Fe(CN)6]はヘキサシアニド鉄(III)酸カリウムとなります。また,今回の勧告では有機金属化合物と配位化合物の命名法が完全に分離されました。
 日本語版の刊行にあたり,日本語の命名法としても直ちに使えるよう,次のように配慮しました。

1)「 化合物名日本語表記の原則」と「化合物名字訳基準」を掲載しました。
2) 原著にはない化学式索引をつけました。化合物の名称を考える際の強力な助けになると思います。
3) 名称の具体例だけでなく,重要な基本概念や用語にも原著の英語を併記し,詳細な索引とともに,英語原稿をつくるときにも十分に役立つように編集されています。

 命名法は世界の共通語です。会員の皆様が本書を教育・研究に役立てられますようお願いいたします。

会員特典

 日本化学会会員が購入する場合,本体価格6,200円+税から20%引きです。(
5,200 円
税込み)です。ただし,送料は冊数にかかわらず1回200円,海外への送品は実費請求となります。会員番号を記入し,下記へ直接FAX かE-mail でお申し込み下さい。

 (株)東京化学同人 営業部 電話(03)3946-5311
 FAX(03)3946-5317 E-mail: [email protected]

・会員特典による頒布は東京化学同人への直接申し込みに限ります。書店・大学生協等では扱いません。
・なお,申込用紙をご利用の上、お申込下さい。【申込用紙】




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